未来と明日 （９）
「ＥＴＥＲＮＡＬ ＷＩＮＤ」！
２０世紀最後の日の朝、この歌は流れた。この名曲は、この瞬間のためだけに作られたのである。「♪そして時代は ０から１になる その瞬間に ぼくらが生きていることの 奇跡を抱いて さぁ行こう 新しい大地に 足跡をつけよう」．．
「未来戦隊タイムレンジャー」の音楽はどれも素晴らしい。
そのなかでも、私にとって一番忘れられなく、衝撃だったのは、挿入歌「タイムシャドウ〜姿なく、音もなく」であった。なんじゃこりゃ？なーんか変な歌が流れてるぞ、なんだなんだ？ものすごく変な歌い方だぞ．． …私にとっての山形ユキオ発見であった。この後、私は山形ユキオ唱法のフォロワーとなる（笑）。
「ＯＫ！タイムロボ！！」も、毎回、涼やかな風が感じられるような効果的な曲であった。
最終話の手前で用いられる、勝村美香の「あいたいよ」も劇的である。
ユウリの「シオン、戻りましょう。２１世紀へ。」に対し、シオンが「はい！」と応えるかわりにこの歌が流れる瞬間の感動はどうだ！ 嗚呼、この場面は、《ユウリ》が《シオン》に向かってのセリフであるというのがポイントなのである。（ですよね。）
もちろん、オープニング・テーマもエンディング・テーマも良い。オープニングの間奏には、私、酒なしでも酔えます（笑）。
そういえば思いだしたけど、当時、あるイベントで「タイムレンジャー・ショー」があり、私は写真を撮りに行ったことがあった。最後、いつものように司会のお姉さんが、「みんなでいっしょにタイムレンジャーの歌をうたおう！」と言って、オープニング主題歌が流れるのだが、子供たちは誰一人歌えないのだ（笑）。そりゃそーだろ。私はカラオケで時々歌ったりしてるが（笑）、ガキにはムリだって、こんな歌。ましてエンディングはもっとすごいけど。
「タイムレンジャー」の音楽は素晴らしい。
でも、これは、近年のスーパー戦隊シリーズに総じて言えることなのかもしれない。「ガオレンジャー」も「アバレンジャー」も良い。さかのぼれば、「秘密戦隊ゴレンジャー」の音楽だって、最上級のものであった．．