　大学では何人かの友人も出来、そのうちの一人に根本というヤツがいた。彼と私は学生番号がたまたま隣接していて学業上いろんな局面でつき合わざるを得なくなりすぐに親しくなった。根本は高校の謝恩会で「ひょっこりひょうたん島」のテーマソングを一人で歌い上げたという猛者で、昔のアニメや特撮の主題歌等のカセットテープをどういうわけか大量に所持しており、私は彼のアパートへ幾度となく押しかけ、ダビングしてもらうようになった。最初にダビングしてもらったテープの冒頭に入ってたのが堀江美都子の「かぐや姫先生のうた」と「月光の子守唄」であった。私はこの２曲を特に懐かしみ、感動し陶酔した。涙を流し、そして活力を得た。彼がいなければ今の私はなかった。
　根本は自分の母校が甲子園に出ると決まった夜、酔っぱらって私の部屋に来てドンチャン騒ぎをやった。そんなことばかりしていた。
　私が具合を悪くして寝込んでた時はお粥を作って持って来てくれたこともあった。

　　　　　　　　　　　　　　　ＶＯＬ．８　　２１００年シェイプアップ乱の巻

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　週刊少年ジャンプ　昭和５９年３９号、４０号、４２号～４８号掲載分収録

　表題作にクリエイターとしての才能が発露。新境地が開けるか？

２１００年シェイプアップ乱の巻

　未来の宇宙を舞台にシェイ乱ワールドが展開する。

※ギャグ漫画によくある別世界ネタだが、描き切っているところがこれはちょっとスゴイ。と言うか流石である。絵も、いつもより上手いように思える。

怪盗ダビンチの巻

　デパートで開催される美術展のためにフランスのルーブル美術館から運ばれてきた彫像のうち３体が何者かによって盗み出された。

※今となってはレオナルド熊の名前は懐かしい。

不良少女と呼ばれてたの巻

　二学期に入って目高学園の生徒が他校の学生に恐喝される事件が頻発している。その学生は、花園学園の伊藤舞子である。

※伊藤麻衣子（現：いとうまい子）ファンの私としては納得いかない一編である。（全然似てねー）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

苦悩のジャズマンの巻

　目高学園の秋の体育祭で、今年からパン食い競走がオープン参加となり、生徒の弟や妹が出場できることとなった。さやかは乱子の特訓を受ける。
　サックス奏者・伊沢たけしはその特訓を見つめる。

※伊沢たけし「ジョン・コルトレーンやビル・エヴァンスだってみんなこの時期を乗り越えてきたのだろう。」
　話としては普通であるものの、なんだか独りよがりの感も漂う少し奇妙な一編。一体どういった事情でこのような作品が描かれたのか不詳だが、個人的には好き。

愛おぼえてますの巻

　宗一郎は予備校の授業料のため、配線工事のアルバイトをする。

※アルバイトシリーズ。

ライバル良ちゃんの巻

　乱子のクラスに転校生・風間良二がやって来た。彼は左京の小学校の同級生で、子供グループのボスの座をめぐり日夜戦いを続けてきた宿敵であった。

※途中からまたまた渡辺さんが登場して、なんだか話がヘンな方向に行ってしまう。
　作者は渡辺さんの顔が描きやすいのかな？？

目高学園仮装大会の巻

　目高学園の学園祭で、誰でも参加ＯＫの仮装大会が開かれる。賞金は１０万円！

※賞金稼ぎシリーズ。
　宗一郎が樋口家を訪れるのは今回が初めてだったっけ？？　
　華歩ルイ子が封印なら、この回も同様だろうか？？

京都の恋の物語よんの巻

　乱子たち２年生は修学旅行で京都へ行く。左京は番連の嵐山から、ある依頼を受ける。

※今回読み返して初めて、ラストのオチの意味が分かった。（←遅い！）