「宇宙鉄人キョーダイン」における堀江（白川エツ子少尉）の活躍

　矛盾に満ちたユニークな変形シーン（笑）、卓抜したストーリー展開、独創的なアクションなど、東映ＴＶ特撮ドラマの最高ランクに位置する傑作「宇宙鉄人キョーダイン」（←ほめすぎ）。だが、「キョーダイン」最大の魅力は何と言っても堀江が演じた白川エツ子少尉の存在である。当時の子供たちは誰も恥ずかしくて言わなかったが、皆、堀江見たさに「キョーダイン」にチャンネルを合わせていた。どんな困難な時にも、くじけず弱音をはかない白川少尉の明るさ、誠実さ、逞しさは、主人公・譲治＆竜治の活躍ともども、子供たちに勇気と希望を与えてくれた。番組はシリーズ後半、路線変更で怪奇色が濃厚になり、仮面ライダー初期みたいになってしまっていて、敵方のキャラクターもつまらなくなっているのがちょっと惜しまれる。（前半の敵方のキャラはすごい。後半はかわりに美女シリーズとゆーのがあるけど、わたしゃやっぱ前半が好きだな。）それでも一応物語全体の一貫性はあり、特にシリーズ前半部におけるギャグ度とシリアス度、アットホーム度と連続活劇度の融合の加減の絶妙さは特筆すべきに値する。いずれにしても、作品全体を華やかに色づけてるのは堀江の演技である。白川少尉の魅力は堀江のナチュラルさそのものから来るのだ。ここでは「宇宙鉄人キョーダイン」における堀江の活躍について振り返ってみよう。
　（昭和５１年４月２日〜昭和５２年３月１１日放映。当時の子供たちは「キャンディ　キャンディ」を見るか「キョーダイン」を見るか、究極の選択を強いられた。）

※なお、解説の中の大部分において、白川エツ子少尉を直接「堀江」と表記しています。違和感があるかもしれませんが、このＨＰの特色ということでひとつ…。

ＴＯＰへ戻る