昭和６１年６月２１日
テレビまんが「愛少女ポリアンナ物語」から
星屑のシャンデリア
小坂明子作詩・作曲・編曲
何の変哲もない曲のようだが、堀江のナチュラルな慈愛がじんわり心にしみてくる小傑作。堀江が自然体であればあるほど聴き手は幸せになれる。小坂明子はあの小坂明子。
テレビまんが「愛少女ポリアンナ物語」から
夢色天使
小坂明子作詩・作曲・編曲
工藤夕貴のも含めポリアンナ関連の歌は、物語のムードとのギャップがあきれるほど顕著だった（意図的にそうしたのだが）。その点、ポリアンナ自身が歌っているという設定の本作品は、物語の世界そのままであるのみならず、アニメを抜きに単独で聴いても極めて充実した大傑作となっている。ここでの堀江は万人を夢の世界へ導くまさに天使だ。宝石のような輝きに満ちた、と言ってはあまりに陳腐だが、そういわざるを得ない作品だ。
昭和６１年１１月１１日
オリジナル・アニメーション・ビデオ「夢次元ハンターファンドラＰａｒｔⅢ ファントス編」から
ＥＮＤＬＥＳＳ ＷＡＹ
芹沢類作詩／米倉良広作曲／山本健司編曲
疾走感あふれるロック作品。堀江は今までにない激しいスピリッツを示すが、決して丁寧さ、ヒューマンさを失ってないのもまた堀江らしい。
テレビまんが「愛少女ポリアンナ物語」から
微笑むあなたに会いたい
浅見純作詩／鈴木キサブロー作曲／藤原いくろう編曲
「ポリアンナ」を意識しないで聴くにしても、この曲調は何とかならなかったものか。歌詞の手触りとのズレが感じられる。（詩だけ読むと「ポリアンナ」の世界なのだが。）普通の歌謡曲として聴けば楽しめるかもしれない。堀江の歌唱に馴染んでしまうと工藤夕貴など聴けなくなる。
テレビまんが「愛少女ポリアンナ物語」から
サンタが町にやってくる
カンベ・タカオ作詩／クーツ作曲／小森昭宏編曲
コロムビアゆりかご会
以下、ポリアンナの声でのクリスマス・ソング３曲。これほど魅惑に満ちたＸ’ｍａｓの歌集がほかにあろうか（反語）。年中聴ける。
テレビまんが「愛少女ポリアンナ物語」から
ジングルベル
宮沢章二作詩／ペアポント作曲／たかしまあきひこ編曲
コロムビアゆりかご会
前曲よりも発声に多少作為を感じさせる録音であるものの、こちらも赤面もののキュートな歌唱。一年中クリスマス気分が楽しめる。
テレビまんが「愛少女ポリアンナ物語」から
きよしこの夜
賛美歌、由木康訳詩／グルーバー作曲／若松正司編曲
ミュージック・クリエーション
それにしても、ポリアンナにしては歌がうますぎる。少しボケをかますという手もあったか？
テレビまんが「愛少女ポリアンナ物語」から
しあわせ
幸福
賛美歌、由木康訳詩／グルーバー作曲／若松正司編曲
「微笑むあなたに会いたい」と同工異曲のように思われがちだが、作詩・作曲とも別人。本作の方が出来は良い（ですよね？）。「幸福」というタイトルがなんかすごい。厳しい歌詞だが、若いうちは誰でもこんなもんですよね。
昭和６１年１１月２１日
Ｔｈｅ Ｆｉｇｈｔｅｒ
小山真弓作詩／根岸孝旨作曲／岩本正樹編曲
この系統だと「ＥＮＤＬＥＳＳ ＷＡＹ」の方に分がある。楽曲もそれほど良くない。
Ｗｉｎｎｅｒ －勝利者－
三浦義和作詩／トミー・スナイダー作曲／岩本正樹編曲
録音の塩梅もあるのだろうが、無理に男性的な声をつくろうとしており違和感がある。
昭和６１年１２月２１日
テレビまんが「聖闘士星矢」から
希望の翼 －ＦＲＩＥＮＤＳ ＩＮ ＴＨＥ ＳＫＹ－
園部和範作詩／河野陽吾作曲／ＭＡＫＥ－ＵＰ編曲
ＭＡＫＥ－ＵＰ
歌詞カードの作品リストにはクレジットされてないが、当然、ＭＡＫＥ－ＵＰとのデュエットである。ちょっとだけジンとくる名曲。堀江も無理がない。
テレビまんが「聖闘士星矢」から
ファイナル・ソルジャー －ＦＩＮＡＬ ＳＯＬＤＩＥＲ－
竜真知子作詩／藤田大土作・編曲
中途半端でなくここまで張り切り過ぎだとかえって味が出てきて面白く聴ける。
テレビまんが「聖闘士星矢」から
ビューティフル・チャイルド －ＢＥＡＵＴＩＦＵＬ ＣＨＩＬＤ－
園部和範作詩／藤田大土作・編曲
作品リストではこちらがＭＡＫＥ－ＵＰと共演となってるが、「希望の翼」との入れ替わり。本作では堀江、声の設定が中途半端でつまらない。これでは飽きられてしまう。
オリジナル・アニメーション・ビデオ「デルパワーＸ 爆発・みらくる元気!!」から
Ｂｒｅａｋｉｎ’Ｍｅ
冬杜花代子作詩／根岸孝旨作曲／高田弘編曲
こおろぎ’７３
聖闘士星矢までは許せるが本作はちょっと…、と感じる人は多いだろう。歌詞だけ読む分にはそれほど乱暴な内容ではないのだが、堀江らしいかどうか評価が分かれるところである。だけど堀江らしさって何だ？
作品リストにはこの後に「がんばれ！まーなーみー！」が載ってるが、カットされている。
昭和６２年４月１日
はたらくくるま１
伊藤アキラ作詩／越部信義作・編曲
森の木児童合唱団
堀江、「ダンプカー」の迫力で締めてるのがカッコいい。歌詞カード「まちじょう きれいに」は「まちじゅう」のミス。
昭和６２年４月１日
はたらくくるま２
伊藤アキラ作詩／越部信義作・編曲
森の木児童合唱団
児童合唱団は「テレビちゅうけいしゃ」「きゅうしょくうんぱんしゃ」の合いの手もやるんだったら、「コンクリートミキサーしゃ」もちゃんとやってくれないと面白くない。後年の『はたらくくるま３』では長い車名も全部やっている。
ＤＩＳＣ２
昭和６２年７月１日
テレビまんが「聖闘士星矢」から
アテナ
女神の子守歌 ～Ｌｕｌｌａｂｙ～
園部和範作詩／つのごうじ作曲／MAKE-UP PROJECT編曲
あらためて、聖闘士星矢の音楽の水準の高さがうかがえる名作。ドラマチックな構成だが、わざとらしさは全くない。いい意味で満腹感を得られる。堀江もベスト・フォーム。昭和６２年か、この頃はよかったなあ。
昭和６２年７月２１日
オリジナル・ビデオ・アニメ「破邪大星ダンガイオー」から
ＣＲＯＳＳ ＦＩＧＨＴ！
大津あきら作詩／渡辺宙明作・編曲
水木一郎
T-SQUARE「ＴRUTH」風のイントロに乗り、不滅のデュオが熱唱する。水木は抑え気味で堀江に華を持たせているものの、これを聴くと、水木に太刀打ちできる女性ボーカリストは世界にただ一人堀江しかいないのだと痛感させられる。ここでの堀江の、ガッツにあふれたパワフルな歌唱はまさに圧倒的だ。
オリジナル・ビデオ・アニメ「破邪大星ダンガイオー」から
心のオネスティー
大津あきら作詩／渡辺宙明作・編曲
こちらは往年の歌謡曲調。ちょっと筒美京平風（『赤いハイヒール』とか）。平和への祈りのうた（ですよね）。歌詞がすごい「空の海 淡やかに 幸せが青になる」。いい作品です。
昭和６２年９月２１日
テレビまんが「愛の若草物語」から
いつかきっと！
おおくぼ由美作詩／森田公一作曲／高田弘編曲
大杉久美子、山野さと子、橋本潮
ここも作品リストが誤っており、共演者の欄が次曲と入れ替わっている。
他の歌手たちには申し訳ないが、堀江の表現力は群を抜いている（←甘いかな？）。ま、もともとジョオが主役の話だからこれでいいんでしょうけど。
テレビまんが「愛の若草物語」から
お父さまへのララバイ
おおくぼ由美作詩／森田公一作曲／高田弘編曲
歌詞が直接的すぎて、全く面白くない。
昭和６２年１１月２１日
テレビ映画「キャプテンパワー」から
ふりむけばＤａｎｇｅｒ！
竜真知子作詩／小杉保夫作曲／山本健司編曲
ロック系堀江の代表作。知られざる超名曲。この曲調にこのソフト・フォーカスさ加減はどうなんだろうという疑問は残るものの、ちょっと捨てられない作品です。「歌のあゆみ７」のライヴ録音に聴き慣れてからこちらにもどってきても、物足りなさは感じない。この頃はロック系統でいい曲がいろいろありましたね。
テレビ映画「キャプテンパワー」から
Ｓｈｉｎｉｎｇ Ｄｒｅａｍ
竜真知子作詩／小杉保夫作曲／山本健司編曲
凡作だが、堀江はいつになくノッているのが伝わる。
昭和６２年１２月１日
テレビまんが「キテレツ大百科」から
キテレツ大百科
おこちそう作詩／細野晴臣作・編曲
番組世界の雰囲気は伝わる作品です。細野氏の曲だったんですか。個人的な話だが、私の実家にはコミックスの初版があるはずだが、プレミアつくのだろうか？
昭和６３年３月２１日
「とんでけグッチョンパ」今月の歌から
こまったかみさま
香山美子作詩／小林亜星作曲／高田弘編曲
森の木児童合唱団
三番の歌詞が大人たちの心に迫ります。
テレビまんが「ドラえもん」から
青空っていいな
高田ひろお作詩／菊池俊輔作・編曲
菊池俊輔の大成ぶりを示す名作。全然関係ないが、第二期ウルトラシリーズ的なムードの良ささえ感じます。
まんが映画「ドラえもんのび太のパラレル西遊記」から
君がいるから
武田鉄矢作詩／山木康世作曲／都留教博編曲
こおろぎ’７３
気持ちは分かるが失敗作。
昭和６３年４月１日
（昭和６３年度運動会用レコード）
五つのしあわせ
丘灯至夫作詩／甲斐靖文作・編曲
戦争体験世代であるはずの丘灯至夫らしい作品。
昭和６３年４月２１日
テレビまんが「どんどんドメルとロン」から
Ｆｌｙ ａｗａｙ －夢の飛行機－
佐藤ありす作詩／有澤孝紀作曲／京田誠一編曲
これもまたチャーミングな曲です。この自由感、遊泳感はいつ聴いてもすがすがしい。
テレビまんが「どんどんドメルとロン」から
Ｇｏ！Ｇｏ！マイフレンド
佐藤ありす作詩／有澤孝紀作曲／京田誠一編曲
友情の予定調和を歌った佳作。
昭和６３年５月２１日
テレビまんが「いきなりダゴン」から
愛こそヒーロー
おおくぼ由美作詩／鈴木キサブロー作曲／戸塚修編曲
これぞロック系堀江の最高傑作！ 決して乱暴な唱法にならずも、弾けながらダイナミックに歌詞を伝える。何度聴いても胸がすく名曲だ。
テレビまんが「いきなりダゴン」から
ハローグッバイ ～終わらないパレード～
佐藤ありす作詩／森田公一作曲／戸塚修編曲
子供の季節感を綴った、堀江らしい名曲。なるほど森田公一の作だったか。これもまたずっと聴き続けたい作品。
昭和６３年８月１日
テレビまんが「聖闘士星矢」から
ＳＴＡＹ，ＡＷＡＹ ～キャンドルの心～
園部和典作詩／須藤賢一作曲／BROADWAY編曲
影山ヒロノブ
ものすごく切ない歌です。あまり聴きたくない（笑）。
テレビまんが「聖闘士星矢」から
ＴＩＭＥ ～２０３６の選択～
只野菜摘作詩／須藤賢一作曲／BROADWAY編曲
影山ヒロノブ
堀江は味付けのみ。「聖闘士星矢」ってこういう壮絶な世界だったんですね。
ＤＩＳＣ３
昭和６３年１０月１日
「とんでけグッチョンパ」今月の歌から
ポップコーンになろう
冬杜花代子作詩／越部信義作・編曲
こおろぎ’７３
なぜこんなに弾けることができるのか、不思議なほどポップな歌唱！
昭和６３年１０月２１日
テレビまんが「ひみつのアッコちゃん」から
ひみつのアッコちゃん
山元護久・井上ひさし作詩／小林亜星作曲／青木望編曲
岡田恭子の初代バージョンなど霞んでしまう名唱。しかも力みなど全くなく余裕で。期待通り、いや期待以上の見事な出来映えだ、堀江最高！ この録音や次曲などを聴くと、やはり堀江の魅力はいわゆるアニメ・ソングにこそ最大限発揮されるとあらためて確信させられてしまう。
テレビまんが「ひみつのアッコちゃん」から
ＤＯＮ’Ｔ ＹＯＵ…？
岡田ふみ子作詩／芹澤廣明作曲／青木望編曲
タイム・ファイブ
「やさしいだけじゃ男じゃないよ」など、純情な男子を困惑させてしまううれしい作品。堀江はここでも絶好調、挑発しまくる。「キッスのチャンスに おどけるなんて」など、あまりにも身につまされる（？）。この番組もつい最近のような気がするのだが…。
平成元年３月２１日
テレビまんが「ひみつのアッコちゃん」から
ひみつのアッコちゃん音頭
伊藤アキラ作詩／有澤孝紀作・編曲
アッコちゃんの声で高らかに音頭を謡いあげてしまう。堀江の才能は止まるところを知らない。こうなりゃ「すきすきソング」もやってほしかった。
平成元年３月２１日
テレビまんが「ひみつのアッコちゃん」から
心の鏡
池永康記作詩／山田晃大作曲／栗原正己編曲
この頃の堀江の充実ぶりがこの一曲からもうかがえる小傑作。「いつか私 素敵なレディーに なりたいから 優しさ忘れない」泣ける詩です。
なお、ここから歌詞カード（特に作品リスト）のレコード発売日がおかしくなるので注意。（３０周年記念盤「ＭＩＣＣＨＩ １００％」に従います。）
平成元年８月２１日
（堀江美都子２０周年記念リサイタルから）
風のように
藤公之介作詩／和泉常寛作曲／青木望編曲
いいんだけど、押しつけがましさが否めない。どうなんでしょう？
平成２年２月１日
テレビまんが「私のあしながおじさん」から
グローイング・アップ
来生えつこ作詩／来生たかお作曲／信田かずお編曲
冒頭の「きれいごとは 苦手なの」という一節は生意気さを覚えるが、堀江の軽やかな名唱により歴史に残る一曲となってしまいました。“あしなが”ってそんなにいい話なんですかねえ。
テレビまんが「私のあしながおじさん」から
キミの風
来生えつこ作詩／来生たかお作曲／信田かずお編曲
ＳＨＩＮＥＳ
まるで堀江本人のことを語っているかのような力強い躍動的な詩に、ふわりと曲の方が乗る、まさに来生姉弟の世界。「悪戦苦闘 していても 素早い動作の 君が素敵だよ」。これに堀江の柔らかさが見事に調和、さわやかなアレンジの魅力も加わる。これは必聴。詩だけ読んでも心が揺り動かされます。キミ＝堀江。
平成２年６月２１日
テレビまんが「私のあしながおじさん」から
虹のかけら
川田多磨喜作詩／小坂明子作曲／信田かずお編曲
リアルないい詩です。そのうえで「虹のかけら」というタイトルがちょっとすごい。前曲同様、信田かずおのツボを得たアレンジが抗しがたい魅力だ。
テレビまんが「私のあしながおじさん」から
さみしさにまけない
川田多磨喜作詩／小坂明子作曲／信田かずお編曲
何度か聴いてるといい曲のような気もしてくるが。どうなんでしょう？
テレビまんが「私のあしながおじさん」から
せいいっぱいの瞳
白峰美津子作詩／上田知華作曲／信田かずお編曲
この頃の作品ともなるともはやしょうがない面もあるが、あまりに楽曲が作為的なのについていけなくなってしまう（ごめんなさい）。歌詞を意識せずタダの音楽として聴く分には良いのだが…。
テレビまんが「私のあしながおじさん」から
Ｇｏｏｄ Ｍｏｒｎｉｎｇ
白峰美津子作詩／上田知華作曲／信田かずお編曲
この曲を実際に朝の時間帯に聴ける心の余裕があれば…と思わざるを得ない、ちょっといい曲。だけどまあそれほどではない。
テレビまんが「私のあしながおじさん」から
レディのたまご
白峰美津子作詩／上田知華作曲／信田かずお編曲
快作。これくらい特徴的なことをやってくれないと困る。レディになるのもたいへんです。
テレビまんが「私のあしながおじさん」から
おろかな日記
川田多磨喜作詩／池毅作曲／信田かずお編曲
これぞ「あしながおじさん」の世界。いかにも名作劇場的な歌は久しぶりのような気がします。
平成２年１１月１日
テレビまんが「私のあしながおじさん」から
夢の草原
浅田有理作詩／若草恵作・編曲
まるでかつてのミュージカルアニメのような劇的な大作。堀江は快調だが、あまり何度も聴きたいとは思わない。
テレビまんが「私のあしながおじさん」から
ペガサスのメモリー
浅田有理作詩／若草恵作・編曲
女の子の揺れ動く気持ちを、堀江が迫真の表現で伝えます。いいんだけど、やっぱりあんまりしょっちゅうは聴きたくない。
テレビまんが「私のあしながおじさん」から
ＭＯＯＮＬＩＧＨＴ
浅田有理作詩／若草恵作・編曲
この曲ならかろうじて単独ででも聴ける。でも、どういう時に聴こう？
テレビまんが「私のあしながおじさん」から
愛の贈り物
浅田有理作詩／若草恵作・編曲
この大仰さにはグロテスクささえ感じてしまう。やっぱり、あれですかね「赤毛のアン」以降こういうのが流行るようになってしまったんですかね。まあ、実際のところ堀江なら何でもいいんだけど。