未来と明日 （４）
私、思うに、ユウリ役の勝村美香はプロフェッショナルな女優である（笑）。いやいや、冗談じゃなくって。
少なくとも遊び半分で臨んでないのは明かだ。“遊び半分”で戦隊シリーズに出演してる人などいないであろうけど．．
ユウリは複雑な性格の女性である。非常に難しい役どころだ。
“捜査官”、“男勝り”、“リーダーシップ”等の要素に、“孤独”、“寂しがり”を加え、“鈍感”、“不器用”で味付けし、なおかつ全体をチャーミングにしなければならない。これらバランスがちょっと崩れると、ヤな女、人情なし、単なる自分勝手、ワガママ、思い上がり、となってしまいかねない。
私はユウリを嫌いになったことが一瞬たりとも、ない（笑）。
ユウリは、史上最強サイコーの特撮ヒロインだ。そして、勝村美香は、ほぼ完璧にユウリ役をこなしたと思う。違和感がほとんどなかった。（「ほぼ」とか「ほとんど」を強調して読まないでね。）
勝村美香のイメージからユウリのキャラクターが生まれたのだとは思いたくない（笑）。ユウリの役に勝村がものの見事にすっぽりハマったのだ。（すよね？？？）
おそらく、勝村は、「やれ」と言われればどんな役にでも挑んでしまうのではあるまいか。まさに、“女優”だと思う。（←誉めすぎ？）
「桃色の誘惑」。勝村、力演です。素晴らしいです。
でも、この回が本当に素晴らしいのは、ラストシーンです。ユウリは、話の発端である婚約者探しの依頼人・山田に対し、当該婚約者のふりをして置き手紙を残すのである。視聴者には、山田のアホは女結婚詐欺師にまだ未練があるのかっ、と暫時思わせておいて、最後の最後、全てを察していた山田に「すみません、ユウリさん。」と独白させるのである。ガキどもには理解できんだろ。さすが井上敏樹。フツー、わざわざこんなオチはつけないぜ。
勝村美香。はっきり言って好きである。（「である」だって。ウプッ。）