Case File ４４ 時への反逆
ユウリたちは、歴史を守るのに個人の意志は無関係だとするリュウヤ隊長への反発を次第に強めていく。一方、竜也は、自分の定められた道から逃れられないと、浅見グループ会長代理を引き受けることに…。
そして、ミラクル☆ Ｘｍａｓ．．
［脚本：小林靖子］
面白くねえな．．
戦うだけ戦わせておいて、敵がいなくなれば、ただ待機してろか。
まるで、息をするのさえ命令されてるみたいですね．．
タック：
ドルネロの脱獄から始まった出来事は、すべて歴史上定められていた、…まさか、そんな！
俺たちの本当の任務は、Ｇゾードを排除することだけだったってわけだ。３０世紀を消滅から救うために…。
‥それって、いいことですよね。それなのに、なんだかすごくヤな気持ちなんです。さっきから、ずっと…。
私もよ。全てがリュウヤ隊長のシナリオどおりだったなんて…。私たちが今、生きてることさえ…。
分かってても、やらねえわけにいかねえのがムカつくんだよ！
一番こたえてるのは、竜也かもな…。
（独白） 親父の言ったとおりだ。俺のこと、笑いたいだろ。笑えよ、親父…。
竜也の母：
会長代理、引き受けたんですって？ やめちゃうの？ せっかく作った会社…。
親父、…笑うだろうけどね。
竜也の母：
笑わないよ、きっと…。お父さんもね、昔、浅見の家を出ようとしたんだって。がんばって、がんばって、やっと自分の力で居場所を作り上げたときになって、全部
「浅見」が裏で手を回していたことが分かったんですって。お父さん、だまって家へ戻ったそうよ。そして、人が変わったようにビジネスに没頭して、浅見はさらに大きくなった…。
親父も戦ったのか…。そして負けたんだ、‥俺みたいに…。
竜也の母：
勝ったか負けたか、お母さんには分からないわ。でも、お父さんはそれを、「浅見」やほかの誰かのせいにはしなかった。今の生き方を決めたのは、自分だと確信してるから…。
（独白） 俺はやっぱり、明日を変えたいんだ！
竜也！
みんな、ワルイ。俺はもう、考えるのも大人しくしてるのも限界だ！
奇遇だな、こっちもだ。
リュウヤ隊長：
ムダなことを…。
ムダかどうかは、歴史が決めてくれるさ！
これ（クロノチェンジャー）、もう一回お借りします。
分かってるんだろうな。Ｇゾードを倒さなければ‥
倒します！ ３０世紀は、私たちの意志で守ります！
歴史は動いた。３０世紀の消滅は免れた。私は、タイムジェットとともに帰還する。ユウリ、アヤセ、ドモン、シオン、時間飛行体でこの時代を脱出しろ。２００１年、地上の３分の２が消える大消滅が起こる。
大消滅…？
それが、正しく歴史が修正された結果だ．．
こんな中途半端な状況じゃ、気持ち悪くて帰れるか。
ええ、ドルネロたちの逮捕も残ってるしね。
よーし、確かめてやるよ、２００１年。
僕も、まだ帰りたくありません。
みんなもそろったし、クリスマスパーティ始めましょ。
よし、２０世紀最後だもんな、パーッとやるか！
Case
File 44
2000.Dec.24.
Ｑ： この日は何の日だったでしょう？