未来と明日 （５）
何と言っても、「タイムレンジャー」の最も痛快な点は、リーダーが女性だというところである。
第２６話で、ユウリが竜也に心情吐露をする非常に重要なシーンがある。この場面、主人公の竜也は終始押されっぱなしなのである（笑）。
それはまあ普通だとして。
問題はその直後。タックの「作戦を開始してくれ。」の無線に対し、ユウリは何事もなかったかのように平然と「了解。」と答える。
そして、アヤセ、ドモン、シオンの３人を救い出すユウリの活躍．．
…強い。戦隊シリーズ中最強のピンクである。普通、ここは主人公の役だろ（笑）。
第２５、２６話の前後編、ユウリのリーダーぶりが最高潮に発揮される。この少し後の回で、“自称リーダー”なるものが誕生するが、タイムレンジャーのリーダーは紛れもなくユウリである。
脚本家が女性だから…、と単純に考えてはつまらない。
女性の時代だから…、という発想もシャクにさわる（笑）。
今までになかった面白いことをやってやろうと、この作品は考えてるのだ。
かつての戦隊シリーズで、ピンク色がリーダーになるなんぞ思いも寄らなかった！
リーダーとして５人の真ん中に立つピンク。まさに未来戦隊！
第２６話のラストで、竜也は「おかえり。」と言ってユウリを抱きしめる。放映時、なんでこういう行動に出たのか分からなかった（笑）。ユウリの心情吐露の通りのことを、竜也がしてあげたのですね。なんて単純な主人公（笑）！
そして、竜也とユウリは、少しずつ次第に離れられない仲になっていくのでした．．