１５週間の訓練を受け初仕事についた、エーベルバッハ少佐の部下Ｚ。…彼は、クウェート石油相の第１４子をＭＦＳ（東独国家保安省）の誘拐計画から守ることができるか？
毎年一話ずつ発表された「Ｚ」シリーズは力作ぞろい！
「俺は返事をせんからそのつもりで細大もらさず報告しろ！さあ言え！」
登場人物
ＮＡＴＯ
クラウス・ハインツ・フォン・デム・エーベルバッハ少佐（別名「鉄のクラウス」） 西ドイツ・ボン支部情報部将校
部下Ａ、Ｂ、Ｚ
オマル・カマール
ミセス・シモンズ
ハッサン・カマール ケンブリッジ・ダウニング・カレッジに遊学中、１９歳
ルシアン・ジンバリスト バラ作りの名人
少佐の行程
イギリス ロンドン トラファルガー広場
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西ドイツ ボン ＮＡＴＯ支部（情報部室）
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〈翌日深夜〉ＮＡＴＯ支部（情報部室）
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〈翌日〉ＮＡＴＯ支部（情報部室）
↓ヘリ
イギリス ケンブリッジ ジンバリストのバラ園
西ドイツでも有数の兵器製造会社の中堅技術者が、エーベルバッハ少佐に１本のボルトを送った直後、事故死した。彼は、ボルトを東側に渡していたが、事の重大さに気づき、少佐に知らせようとしたらしい．．．「Ｚ」シリーズ中の傑作！
「Ｚ！返事をしろ！何とか言え！やいＺ！」
登場人物
ＮＡＴＯ
クラウス・ハインツ・フォン・デム・エーベルバッハ少佐（別名「鉄のクラウス」） 西ドイツ・ボン支部情報部将校
部下Ａ、Ｂ、Ｚ
ＭＦＳ（東ドイツ国家保安省）
ヨアヒム・ブレンデル
デュッセルドルフ警察・ディヒラー刑事
デュッセルドルフ「ハイデマン鉄鋼」の技術部長
ヨーゼフ・フリッケ 元ＮＡＴＯの技術屋
クルト・ヴェルナー ハイデマン鉄鋼の中堅技術者
レナーテ・ヴェルナー その妻、ハイデマン鉄鋼コンピュータ・センター勤務
ルドルフ レナーテの弟
少佐の行程
西ドイツ ボン ＮＡＴＯ支部
（トイレ）
（情報部室）
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デュッセルドルフ ハイデマン鉄鋼
（技術部長室）
（技術部長室前）
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ボン ＮＡＴＯ支部
（情報部室）
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ＮＡＴＯ支部
（情報部室）
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〈夜〉ＮＡＴＯ支部
（情報部室）
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デュッセルドルフ 病院
↓車
空港
エーベルバッハ少佐は、ＢＮＤ（連邦情報国）から内部の二重スパイを探すよう依頼を受ける。少佐がとった作戦は‥。
「東側の連中に、あいつの任務ならさほど重要でないと思わせるのが狙いだ。」
登場人物
ＮＡＴＯ
クラウス・ハインツ・フォン・デム・エーベルバッハ少佐（別名「鉄のクラウス」） 西ドイツ・ボン支部情報部将校
部下Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｚ
ＢＮＤ（連邦情報局）
アドルフ・ハルトマン
ギュンター・クルップ
カール・フリッツドルフ
オットー・ティーレン
ルートヴィッヒ・ホッター エンジン技師
少佐の行程
西ドイツ ボン 公園
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ＮＡＴＯ支部
（情報部室）
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ＮＡＴＯ支部
（情報部室）
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ＮＡＴＯ支部
（情報部室）
↓ベンツ
ゼヴェリン橋
↓
車外へ
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〈翌日〉ＮＡＴＯ支部
（情報部室）
↓
アドルフ・ハルトマン宅
↓
外へ
ノルウェイに潜行していたＮＡＴＯの連絡員が自動車事故死した。彼は海軍基地を監視しながら連絡員を務めていたが、そこで何かをつきとめたために東側に消されたと思われる。部下Ｚは彼の弟になりすまし、周辺を当たることになった。
「それに対して君の反論は？」
登場人物
ＮＡＴＯ
クラウス・ハインツ・フォン・デム・エーベルバッハ少佐（別名「鉄のクラウス」） 西ドイツ・ボン支部情報部将校
部下Ａ、Ｂ、Ｚ
エルウィン・マイヤー ノルウェイに潜行していた連絡員
アネリーゼ・オルセン エルウィン・マイヤーの恋人、ベルゲン空軍基地のタイピスト
イエンセン中佐
検死局の“肉屋”
警部
少佐の行程
西ドイツ ボン ＮＡＴＯ支部
（情報部室）
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ＮＡＴＯ支部
（情報部室）
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ＮＡＴＯ支部
（情報部室）
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ＮＡＴＯ支部
（情報部室）
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ＮＡＴＯ支部
（情報部室）
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ＮＡＴＯ支部
（情報部室）
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ノルウェー ベルゲン
〈夜〉↓ベンツ
待ち合わせ場所
↓ベンツ
Ｚを迎えに
↓ベンツ
（酒をかっくらいに）
在独イギリス空軍の中佐が自殺した。彼は重大な軍事機密を東側に流していたのだ。ＮＡＴＯ軍の機密にも関するため、エーベルバッハ少佐はＤＩＳ（英国軍事情報部）に部下Ｚを派遣するが、ＤＩＳは外部の人間には介入させず自分たちの手だけで機密を取り戻そうとする．．
「俺にけんかを売られたら、あんたら最期だぜ。」
登場人物
ＮＡＴＯ
クラウス・ハインツ・フォン・デム・エーベルバッハ少佐（別名「鉄のクラウス」） 西ドイツ・ボン支部情報部将校
ノルウェイ支部・ムンク少佐
エーベルバッハ少佐の部下Ｚ
ＤＩＳ（英国軍事情報部）
ブルックス大佐
ウィルソン中佐
ダグラス大尉
ウィンスロップ大尉
グレン中尉 テスト・パイロット
ジョーンズ
ＭＦＳ（東ドイツ国家保安省）
コードネーム「ヨハン」
コードネーム「カール」
アンネ・ゾフィー・クロッツ コールガール
少佐の行程
西ドイツ
↓車
英国空軍基地
（ブルックス少佐の部屋）
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ボン ＮＡＴＯ支部
（情報部室）
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〈夜〉ＮＡＴＯ支部
（情報部室）
（通信室）
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ノルウェイ オスロ ＮＡＴＯ支部
↓
西ドイツ ボン ＮＡＴＯ支部
〈夜〉（情報部室）
〈翌朝〉↓
英国空軍基地
↓ハリヤー
ノルウェー スピッツベルゲンの南４００キロの島
「No.12 笑う枢機卿」の件で部下ＡからＹまでアラスカに送られてた最中の、Ｚの一日。「No.13 第七の封印」と話がシンクロしてます。
「君にはあきれてものが言えんよ、部下Ｚ！」
登場人物
ＮＡＴＯ
西ドイツ・ボン支部人事部長
同経理課長
同情報部長
クラウス・ハインツ・フォン・デム・エーベルバッハ少佐（別名「鉄のクラウス」） 情報部将校
エーベルバッハ少佐の部下Ｚ
少佐の行程
西ドイツ ボン ＮＡＴＯ支部
（廊下）
（情報部室）
（トイレ）
（情報部室）
（情報部長室）
↓
〈夜〉レストラン
単行本の帯文句は次の通り。《次の標的はエーベルバッハ少佐だ!! 連絡員が消された！ ＮＡＴＯ情報部のエーベルバッハ少佐は、ＫＧＢ内の大物二重スパイと接触する。だが、ＫＧＢは狙撃手オレグを派遣する!! 「鉄のクラウス」が出会ったサスペンスを描く、スパイ・アクション!!》
ル・カレばりの非情なエスピオナージの世界。ここには伯爵御一行はもとより、部下Ａ、Ｂや部長まで登場しない。まさに“少佐だけの一冊”である。「Ｚ」シリーズはともかく、本作の人気がイマイチなのは、あまりに本格的すぎるためであろう。筆者などは、いままで何度読んでも理解できず、今回あらためて登場人物や少佐の行程を整理しながら読んで、ようやく「ああ、そういう事か」と納得したほどである（笑）。思わせぶりの狙撃手オレグが意外にモロいのも減点の対象かも‥。
「あの野郎……俺を試したな――!!」
登場人物
ＮＡＴＯ
クラウス・ハインツ・フォン・デム・エーベルバッハ少佐（別名「鉄のクラウス」） 西ドイツ・ボン支部情報部将校
ＣＩＡ
ラリー・ハリソン
ロバート
ＳＣＥＣＥ（フランス情報局）
レイモン
レイモンの上司
ＫＧＢ
ニコライ・ウラジミロフ准将
特殊捜査局・コードネーム「モスクワのおじさん」
コードネーム「イワン」
ヤーコプ・カンペン ＝ コードネーム「レオニード」
フランスのソ連大使館員ビクトル・ボローニン ＝ コードネーム「ボリス」
コードネーム「ピョートル」
コードネーム「ドミートリィ」
オレグ・グリヤノフ 暗殺者
ナディア・ペトローブナ バレリーナ
フリーデル オーストリアの西ドイツ大使館員
コルベール オーストリアのフランス大使館員
ユリアナ
少佐の行程
（西ドイツ ボン）
↓ルフトハンザ航空
オーストリア ウィーン ウィーン国際空港（大使館の会計監査に来た二等書記官役）
↓車
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劇場でボリショイ・バレエを観賞
レセプション
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〈翌日〉シェーンブルンの森
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〈翌日早朝〉ウィーン国際空港
↓ルフトハンザ航空
西ドイツ ボン
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フランス パリ
〈夕方〉駅
↓徒歩
路地裏
↓タクシー
レストラン
↓タクシー
：
〈夜〉電話ボックス
↓
うさんくさい店
（「ボリス」の隠れ場所）
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〈翌日早朝〉
↓航空機
オランダ アムステルダム スキポール空港
：
ホテル
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〈二日後〉電話ボックス
↓ＢＭＷ
ホテル前
↓
中へ
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〈二日後〉ホテル
（部屋）
（フロント）
（部屋）
（～バスルーム）
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〈翌日〉電話ボックス
：
ホテル
↓
外出
↓
ホテルへ
〈夜〉（部屋）
（フロント）
↓
外へ
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〈翌日〉運河の橋の上
↓徒歩
チューリップの花壇の上
↓徒歩
電話ボックス
：
〈夕方〉運河の側の路上
（ＢＭＷ内）
（外へ）
（立ちション）
↓徒歩
港へ
（荷置き場）
（倉庫）
↓
電話ボックス
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ハーグ 公園
※ 全然かんけーありませんが、この作品に出てくるウェーバー作曲「魔弾の射手」は筆者の大好きなオペラです。悲劇と思わせといてハッピーエンドになる、フィナーレの部分が最高。ここんとこめっきり上演される回数が減ってしまっているのが残念です。（「狼谷の音楽」は、幼い子供を怖がらせる音楽として、マイルス・デイビス「ビッチェズ・ブリュー」と双璧。）